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伊勢観光情報・生活情報 伊勢へようこそ

伊勢を歩こう

古市街道を歩こう

江戸時代、伊勢の外宮から内宮を通る古い街道として、古市街道があります。現在は昔と比べすっかり変わってしまいましたが、まだ所々で情緒漂う風景が残っていて、休日などは実際にお伊勢参りを歩くということで、この道を歩いて回る人もいらっしゃいます。

今日は外宮から内宮へと続く古市街道を写真とともに歩きながらご紹介いたします。



スタート地点は外宮から少しはずれの「小西萬金丹」跡、現在伊勢名物といえばうどんや赤福餅ですが、江戸時代は伊勢の名物というと「萬金丹」という万能薬でした。




入り口前には当時の看板などが展示されています。




建物もほぼ昔のままなので、当時の伊勢独特の切妻造りの建物を見ることもできます。




さて、萬金丹を後にして外宮へ向かいます。




歩いて10分、外宮へ到着、今日はこのまま通り過ぎるだけにしてさらに東へ進みます。




外宮を右手に歩道を歩いていきます。左側の大通りは「御木本道路」。現在は内宮へ抜ける最短道路として活躍していますが、江戸時代にはもちろんこんな道はなく、伊勢街道(古市街道)はここから細い路地へと入っていきます。




細い路地を入り片側一車線の道路へ、岡本町から小田橋を目指します。




しばらく歩くと少し広めの道路に出ます。そして見えてくるのが小田橋(おだのはし)です。




この小田橋が、内宮へ抜ける古市街道の入り口でした。江戸時代には2本の橋がかかっていたそうです。




現在は綺麗に整備された橋となっています。




小田橋の下を勢田川が流れます。勢田川は20年以上前、ヘドロと悪臭のとても汚い川でしたが、最近はヘドロもなくなり大分綺麗になってきました。是非泳げるほどの美しい川になって欲しいものです。




小田橋を超えてさらに進んでいきます。このあたりからは旅館や妓楼などが建つ旅館街となりますが、現在でその姿を見ることはできません。




このあたりから少し急な上り坂に差し掛かります。間の山(あいのやま)という場所です、この辺り尾上町は小さなお寺や社などが通り沿いに点在しています。



坂の途中に「お杉・お玉」の碑があります。その昔ストリートパフォーマーの女芸人コンビで一躍有名となったそうです。




緩やかな坂をさらに上って行くと、古市へ到着です。このあたりは芝居小屋などもあり、特に栄えた場所でも有名です。




今は石碑しか見ることができませんが、当時備前屋という古市では超大手の妓楼跡です。




芝居小屋の跡も見ることが出来ますが、跡地だけで建物はありません。




こちらは油屋旅館の跡です。油を売っていたわけではなく、こちらも妓楼のひとつです。


古市とは

ここで古市について少しお話しましょう。
古市は伊勢神宮へ参拝する伊勢街道の通り道であり、古市は遊郭・歌舞伎町として江戸時代栄えました。
遊郭は江戸時代に栄え、最盛期には妓楼70件、遊女は軽く1000人を超えたそうです。

妓楼とは、今の言い方で言うとちょっとはしたないですが、「本番OKのキャバクラ」という感じでしょうか、当時古市では「備前屋」「油屋」「杉本屋」は三大妓楼とよばれ、古市は屈指のキャバクラ街へと発展したようです。

備前屋の桜花楼の図:手前にいるのはお客さんなどで、奥にいるのが遊女、どの娘が良いか物色している図だそうです。

また、同時期に「古市三座」という3つの芝居小屋が建ち、歌舞伎の街としても有名になりました。




さて話を元にもどして、さらに街道を歩いていきましょう。


古市郵便局から細い路地を少し入ったところに、大林寺というお寺があります。




大林寺の敷地には1796年に油屋で起こった事件「油屋騒動」にかかわる人物、遊女お紺と孫福斎のお墓「比翼塚」があります。この油屋騒動は後に「伊勢音頭恋寝刃」という歌舞伎になり、現在でも演じられています。

油屋騒動の詳しい内容については、下記をご覧ください。
ウィキペディア油屋騒動




さて、古市街道へ戻り、さらに進んでいきます。近鉄が通る橋を越えると左手にひっそりと神社が見えてきます。




長峰神社は神楽を舞った芸能の神、天細女命が祭られています。普段は参拝者も少なくひっそりとしています。




しばらく進むと、現存する唯一の旅館「麻吉旅館」の入り口が見えてきます。




かつてこのあたりにはたくさんの旅館がありましたが、現在はこの旅館のみが営業しています。麻吉は古くから妓楼ではなく料理旅館として営業してきました。



すでに1782年の古市地図に載っているほど歴史は古く、傾斜地に建っているため、複雑な当時の造りをそのまま見ることができます。




現在でも宿泊可能だそうですので、興味のある方は是非どうぞ。

麻吉旅館ホームページ
http://members.at.infoseek.co.jp/asakichi_/



さて、麻吉旅館を後にし、そのまま来た道を戻り、さらに進んでいきます。




立派な山門とともにお寺が見えてきました。




徳川家康の孫千姫を弔うために建てられたお寺でです。こちらも静寂の中ゆっくりと境内を見ることができます。




さて、歩き旅も終盤です。ちょうど高速道路を横切る交差点前に、古市参宮街道歴史資料館があります。




入場料は無料、中には伊勢古市に詳しい方がいらっしゃっていろいろ説明してくれます。館内には妓楼、歌舞伎に関する資料やグッズが展示されています。

開館時間は午前9:00〜午後16:30
休館日は毎週月曜日、休日の翌日、年末年始12/29-1-3




さらに道を進んでいくと、桜木地蔵へ向かう道があります。降りていってみましょう。




少し坂を下ると見えてくる桜木地蔵。大岡越前も参って出世したことから、出世地蔵と言われ、相撲力士の武蔵丸も毎年お参りにきていました。




来た道を戻り、歩くこと10分。今日の終点である牛谷坂と常夜灯です。この常夜灯、昔はもっとたくさんあったそうで、夜間の参拝者を監視する目的で作られたそうです。この牛谷坂を下ると黒門橋があり、そこには明治はじめまでは番所があり、罪人や怪しい人物を取り締まっていたそうです。


坂を下りきり、信号を左へ曲がると猿田彦神社があり、内宮へとつながります。

ここで古市街道散策は終わりです。